格好良いですよね。
平櫛田中(ひらくし でんちゅう)の言葉です。
何が格好良いかというと、これを実行した人だから格好良い。
「たなか」ではなく、「でんちゅう」と読みます。
彼の事を知らない人に少し説明。
平櫛田中(本名:平櫛倬太郎)は日本の彫刻家です。
明治五年に現・岡山県井原市に生まれ、昭和五十四年に亡くなるまで沢山の作品を制作しました。
岡倉天心に師事し、とてもリアルな木彫を数多く残しています。
東京の国立劇場にある『鏡獅子』が一番有名ではないでしょうか。
「不老 六十七十ははなたれこぞう おとこざかりは百から百から わしもこれからこれから」とよく言っていたようで、百歳になった頃、三十年かかっても使い切れないほどの木を持っていたそうです。
この木は田中美術館内にある田中さんが東京桜木町で使っていた製作所の再現に使用されています。
美術館に入る前から彫刻がお目見え。
『五浦釣人』です。
田中さんが作った木彫りを型にして他の人がブロンズにしている作品もあるので結構至る所で見られます。
出入り口の狛犬。
神社ではありません。あくまで美術館です。
中に入ってすぐの場所に『鏡獅子』の試作品や田中さんが。
試作品でも圧巻。
ここまでは入場券なしで入ることが出来るので写真も撮れました(^v^)
中は写真NGなのですが、『鏡獅子』だけでももう一体大きな試作品があったり頭部だけの試作品があったり小さな『鏡獅子』があったり・・・田中さんの拘りが見て取れます。
個人的に一番好きな『幼児狗張子』が見られて感激でした!!
分からない人は検索してみて下さいね。赤ちゃんが今にも動き出しそうなんです。
美術館を出て目の前にある田中苑を散策。
ここにも田中さんの作品をブロンズ像にしたものが建っています。
『西山公』
「この紋所が目に入らぬか」で有名な『水戸黄門』のモデル、水戸光圀公。
美術館内で説明書きを見るまで水戸の御老公だとは思いませんでした(A;´・ω・)
『長寿明王』
この像は近づくのが兎に角大変でした(A;´・ω・)
写真を撮ろうとして膝を岩に思いっ切りぶつけました・・・。
『良寛来』
子どもに人気のお坊さんと言えば一休さんに並ぶ彼。
『岡倉天心胸像』
田中さんの師、岡倉天心の像。
余程師を尊敬していたのでしょうね。美術館内に何体も岡倉天心の像がありました。
『鏡獅子』
鏡獅子を見られるのは国立劇場だけではありません!!
公園で堂々と睨みを利かせるこの格好良さ。
モデルは六代目・尾上菊五郎です。
残念ながら国立劇場にある木彫が出来上がる頃には彼は既に亡くなっていたとか・・・。
本物の『鏡獅子』もいつか見に行きたいものです。
他にもこの周辺に平櫛田中をはじめ、色々な彫刻家の作品が建っているそうなのですが、時間がなかったのでまたの機会に。
帰りに食べた尾道ラーメン。
背油でこってりしているのかと思いきや、ベタッとしたこってり感はなく寧ろあっさり食べられました(*・ω・*)b♪
さて、日付が前後しますが明日から東京の話を書こう。
小説も書こう。