前回のブログで訪れた場所から程近くに、現在放送中の大河ドラマ『どうする家康』の主人公であり、江戸幕府を開いた徳川家康が祀られているところがあるということを、偶々目の前を通りがかって知り、しかも丁度拝観が始まる時間だったこともあり入ってみました。
もともとは別の場所に建てられたものが、移築して現在の位置にあるみたいです。
ちなみに、塔頭寺院は、いくつかの建物が並んでいる、大きな寺院の敷地内にある独立寺院のことです。
開いたばかりだから、拝観者はまだ誰もいませんでした。一番乗りです!
立派な唐門をくぐると、素敵なお庭がありました。
大きな池にこれは・・・蓮の花かな?ぽつりぽつりと咲いているのが見えました。
ですが、どうやら出入り口で見かけた見所の鶴亀の庭はこちらではないようです。
と、いうか、鶴亀の庭で有名な所が南禅寺の近くにあるのはネットの写真で見たことがある覚えがあるけれど、もしかしてここ?と無知人間はやっとここでスマホのカメラ以外の使い方を思い出して検索しました。あ、やっぱりここだった。
知らずに入ったくせに期待が膨らみます。笑
池のある庭を抜けて歩いていると、ん?お寺の中に鳥居?
正直、徳川家康を祀るところと言えば、東照宮だから、あれ?お寺?と入るときに若干違和感はあったのですが、これで謎が解けました。
お寺の中に東照宮がありました。
本殿には家康の遺髪と念持仏が納められているそうです。拝殿には徳川家康像が祀られていたのと、天井に狩野探幽の「鳴龍」が描かれていたのですが、中は撮影禁止でした。
京都の神社では珍しい本殿と拝殿の間に石の間を置く権現造だそうです。
京都って有名どころでなく(私が知らなすぎるだけかもしれませんが・・・)こういう歩いていて偶然見つけた寺社仏閣でも歴史上の超有名人縁だったり、建物に描かれている絵や装飾がこれまた有名な人の手によるものだったり・・・知らないって恐ろしい!と思いつつ、こうやって行く予定がなかった場所でも興味を持って入ると必ず凄いものに出会えてしまうから最高ですよね。知的好奇心をくすぐられまくりです。
さて、こちらが鶴亀の庭です。思ってたより白石の空間が広い!
写真だと石の所を大きめに撮るからか、もっと狭いところにどーんと石が積まれているイメージでした。実際に見た方が余白があってずっと好き。
左が亀島で右が鶴島、真ん中が蓬莱石組ですね。
最初は通路に立って見ていたのですが、お寺の方に建物の中から見るといいよ―と声をかけてもらって有り難く入らせてもらって改めて庭を見ると、更に庭全体が見渡せてとても良かったです。
靴を脱ぐ一手間なんて面倒くさがらずに絶対建物から見るのがおすすめです。
ちなみにお庭と建物はこんな感じ。
この少しの距離と高さの違いが大きすぎる違いでした。
出入り口の近くにあった松の木。
下の方からも立派な枝が伸びていて、不思議な形をしていました。
朝から良いものを見て充実しまくりでした。
次からやっとバスで移動して今回の一番の目的、『京の夏の旅』の新選組関連巡りの様子を紹介します。