歴史好き女子めぐるの『おでかけ日和』

史跡や歴史的建造物、寺社仏閣をメインに旅している歴史好き系カメラ女子のブログです。はてなブログ2019.10.14~

瀬戸内海の絶景を拝みに 『阿伏兎観音』

昨日のブログとは打って変わって今日は海辺の絶景スポットです。

この日はあくまで広島県の東部、福山市辺りを巡っていたのですが、広島県にある海の絶景は厳島神社だけではありませんでした!

 阿伏兎観音とは

 私が向かったのは阿伏兎観音と呼ばれるお寺さんでした。

本当の名前を『磐台寺(ばんだいじ)』さんと言うそうです。瀬戸内海に面する阿伏兎岬にあるので阿伏兎観音と呼ばれ、この名前が有名になっているみたいですね。

ちなみに『阿伏兎』と書いて〝あぶと〟と読みます。

www.hiroshima-kankou.com

正暦3年(992年)に 花山法皇によって石造十一面観音像が本尊に祀られ、付近の航海の安全を祈願するために創建されました。海の近くの寺社仏閣あるあるですが、こちらも例に漏れず航海の安全祈願で建てられたものだったのですね。
しかし、元暦2年(1185年) の源平合戦治承・寿永の乱)によって被害を受け荒廃。
その後鞆の浦の漁師さんによって石造十一面観音像が再び安置され、元亀元年(1570年) 毛利輝元が堂を再建し整備しました。

お、昨日のブログにも出てきましたね。毛利輝元
平成16年(2004年)の台風被害では、復旧修理工事を実施し、金箔で飾られた軒丸瓦や屋根からは『天正17年』(1589年)と記載された豪華な瓦が見つかったそうです。

 

あの浮世絵師として有名な歌川広重もこの観音堂の美しさに感銘を受け、『六十余州名所図会』に作品を遺していますし、尾道疎開していた志賀直哉の小説『暗夜行路』にも登場してきます。

 

ちなみに、後ほど写真もちらっと載せますが、安産祈願や子授けなどの御利益もあるそうで、別名『おっぱい観音』という呼び方もあるそうです。

いざ、阿伏兎観音へ

駐車場に車を駐めて、歩いてお寺に向かっている間は途中からずーっと海沿い。潮の香りとそれを乗せてくる風がなんとも気持ちよかったです。

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8月も終わりだというのに本当に暑くて、日差しを遮ってくれるものもなかったので、海が本当に癒やしでした。

 

お寺に入る前にお江戸な感じの境内図を発見!!
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拝観料100円をおさめ、いざ阿伏兎観音へ。

御朱印帳は拝観料を納めた時に一緒に預けました。帰るまでに書いておいてくれるパターンのようです。

 

こちらは本堂…ではなく客殿です。
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こちらもとても古い建物のようで、元亀年間(1570~1573年)に毛利輝元によって観音堂と一緒に再建されたものだそうです。

そのためか、この客殿と観音堂室町時代の建築様式が色濃く出ているようです。

 

さぁ、いよいよ奥にある階段から観音堂へと登ります。
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絶景!阿伏兎観音堂からの景色

朱塗りの柱で囲われた階段をせっせと登ります。
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途中で観音堂をちらっ
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今からあそこに登ると思うとワクワク半分、その下の崖を見てビクビク半分…。

正直、こんな場所に建っていて崩れたりしないかとか、すっとこどっこいな私が登って誤って落ちないかとか、変な想像をかき立てられました。

 

そんな不安を抱えつつ…いざ登ってみると恐怖などどこへやら、感動でテンションがギュンっと上がりました。
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高所恐怖症の方にはかなりきついかもしれませんが、高所平気人間には感動しかなかったです。

 

先ほどちらっと説明した『おっぱい観音』という別名に納得がいく瞬間。
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奉納されているたくさんの絵馬には見事なおっぱいが。

 

あえて何かを写真の中に入れようとしないと、本当に見渡す限り海でした。
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目の前に遮る物がなく海だから、海の上に浮いているような錯覚に陥るレベルで海しかない!

海を独り占めー!瀬戸内海は私の物ー!状態 笑

 

でも、調子に乗って柵に近づきすぎると真下はとんでもない崖。
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ひー!!唐突に現実に引き戻されました。

 

ちなみに、この柵、高さはこのくらい。
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短足な私の膝くらいはあるかな?という低さでした。

立ちくらみなど起こそうものなら命取りになりそうなレベル…。高所恐怖症には絶対オススメ出来ません。

 

とはいえ、一応ぐるっと柵が囲ってくれていたので、危険なことをしなければ大丈夫だとは思います。
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木造だから海風にさらされて朱色が色あせた感じがまた時代を感じさせて良いですよね。

特等席過ぎるこの場所で体操座りしてずっと海を眺めていたいような、そんな場所でした。

足摺さんから観音堂を拝む

観音堂を下り、観音堂の足下を海の方へ歩いて観音堂からの写真でもちらっと写っていた足摺さんへやってきました。
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折角すごい場所に建っているのに、観音堂にいたのでは観音堂の全景が見えませんよね。

ここからなら見えるのです!!

 

じゃーん!!
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ここから見ると足下にあるあの洞窟のようなくぼみ!!今にも崩れそうで恐怖再び!!

登る前にもちらっと見えていましたが、正直ここまでとは思っていませんでした。

改めて凄い場所に建てたものですね。

歌川広重が絵を描く際に選んだ景色もここからのものかな。広重と同じ景色を今見ている…なんて感動しつつ、同じものを見てもあんな絵は描けない自分の才能のなさをぼやきつつ…笑

歌川広重の描いた観音堂、気になる方はWikipedianにも載っていたので検索すればすぐに出てくると思います。調べてみてくださいね。

 

阿伏兎観音を後にする前に預けていた御朱印帳を受け取りました。

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 御朱印はこんな感じ。

楽しそうな筆運びの可愛らしい文字が並んだステキな御朱印でした。

 

さて、明日はとある場所にお出かけ予定があるので、広島東部の旅ブログは一旦お休みして、別のお話を少し挟みます。