【企画展】nextアマビエ!?幻の妖怪『件(くだん)』in備前市歴史民俗資料館
気が付いたら10月ももう終わろうとしていますね。
11月が目前になってくると突然1年早かったな…と毎年思い始めます。笑
11月はいろいろと予定も盛りだくさんなので、本当にあっという間に過ぎ去っていきそうですが、だんだんと体調にも気を使わなければならない季節ですし、今年は新型コロナもあるので気を付けつつ楽しもうと思います。
さて、今日は珍しく平日休みだったので、行きたくて行けていなかった特別展巡りをしてきました。
と、いっても2件ですが…。
今回は1件目の備前市歴史民俗資料館で開催されている企画展『備前怪異シリーズNo.1』を紹介します。
No.1ということは続くのかな…?と期待しつつ…。
実は会期が延長されて10月31日(土)までの展示になったのでラッキーなことに間に合いました。と、言っても今週末までなのでぎりぎりセーフでした。
この展示の目玉は岡山県でも江戸時代に生まれたとされる『件(くだん)』です。
件という妖怪…実は初めて知りました。
ポスターの絵では分かりづらいかもしれませんが、件は人面を持つ牛の妖怪らしいです。ポスターにも書いてありますが、江戸末期から西日本を中心にあらわれ、人の言葉で予言したそうです。岡山県でもこの展示がされている備前で安政7年に生まれたという記録があるとか。安政って…比較的最近ですね。
備前市歴史民俗資料館に来たのも初めてでした。
この前書いた八塔寺の近くなので最近この辺りに来たのに…。
その時はこの展示の存在を知らなかったという…。
なんだか企画展の看板が文化祭感があってすごく好感が持てました。
見ただけで楽しくなれてしまう。素敵…!!
ワクワクしながら入ると、なんと入館無料でした。さらに素敵!!
え、むしろいいんですか!?状態。
展示室にはこの辺りにゆかりのある妖怪とそのエピソードがイラストと実際の場所の写真と説明書きで紹介されていました。
有名な妖怪も登場して、え、岡山にもいたの!?とビックリでした。
例えば…小豆洗い!!
それから河童!!岡山ではゴンゴと呼ばれているらしい…。岡山に住んでいるのですが、知らないことが多い…。
そして、こちらが『件』です。
イラストだとかなり気味が悪い…。
顔が人らしいですが、なんだか豚とか別の生き物に見える…。身体は牛?馬?蹄が2つに分かれているから牛かな?
こちらの絵に関しては身体と顔の色が違うからすごく顔色が悪くて白目剥いてるから大丈夫!?っと心配になる…。
本当にこんな生き物がいたの…?と疑うしかなかったのですが、実は剥製が存在するらしです。
それがこちら。
写真だからぬいぐるみに見えけれど剥製らしいです。
元々は群馬県の興行師が見世物としていたらしいですが、今は怪談収集家の方が所蔵されているそうです。
件は人と牛の子で、生まれると同時に予言し、数日で死んでしまうそうです。だから立っている姿がないのかな。
予言は必ず当たると言われているそうです。
こちらは件の模型です。
絵をもとにしたようで、剥製とはかなりようすが違いますね。
この資料館、企画展のほかに常設展示も充実していました。
備前焼の本場でもあり、備前焼の窯や古い備前焼の展示があったり…。
こちらは備前で作られたレンガ。
刻印があるからか、すごくかわいい。
2階にも展示室がありました。
かがんで入らなければいけないこの入口も結構ツボです。
中には『となりのトトロ』に出てくる実はちょっと憧れの電話や…
福助の看板や…
戦時中の木製のポストなど昔のものがずらりとありました。
このポスト、かわいいけれど戦時中で金属はことごとく持っていかれた時代だったから致し方なく木で作られたと思うとなんかやっぱり切ない…。
戦争系の映画とか見ると出てくるこの水筒。
本当にこんな形だったのですね。
他にも備前市にゆかりの作家や美術家さんの紹介もありました。
思っていた以上にたくさんの展示があってついつい予定より長居をしてしまいました。
妖怪の企画展は10月31日(土)までと本当にあと少しなので、気になる方はお早めに!!