ゲゲゲの
その名も『水木しげる魂の漫画展』。
だから、岡山でも開催されると聞いて、もうこれは行くしかないと思っていました。
改めてじっくり見ると、本当に細かい。
漫画の背景にあれだけペンを入れている漫画家さん、他にいないのではないかと思うくらい繊細で細部までこだわっていて、だからおどろおどろしいストーリーやキャラクターにマッチした一目で水木しげる先生の絵だと分かるものが出来上がるんだなぁと。
水木しげる先生の場合、先に背景を書き溜めておいて、それを切り貼りして過密スケジュールを切り抜けていたそうです。
この特別展では、本物の途中辞め状態になっている原稿で水木しげる先生流の原稿の書き進め方が紹介されていました。
いつか使う時があるかもしれない、とボツ原稿もきちんととっておいたらしいです。
あまり詳しくは書きませんが、特に印象に残った展示物は2つ。
水木しげる先生が自分の手元にも置きたいからと同じものを作ったそうです。
妖怪愛ですね。
もう1つは水木しげる先生の遺作となった未発表の作品。
とても柔らかいタッチの虫たちが出てくる絵本で、水木しげる先生の細かく鋭い雰囲気の絵とは全く違う雰囲気のものでした。
この特別展にも展示されていた、天才少年と言われていた幼少の頃の雰囲気にそっくり。
色も鮮やかで可愛らしい感じのものでした。
この世での最期を感じての作品だったのでしょうか?
完成したものを見たかったなぁ・・・。
水木しげる先生の場合、亡くなった感じが未だにしていなくて、妖界や黄泉の国へ取材の旅にでも出かけていて、ひょっこり帰って来てまた新しい作品を書き始めるのではないかとつい期待してしまうんですよね。
そんな不思議な魅力があります。
岡山での特別展開催中にもう一度くらい見に行けるかな?行きたいなぁ・・・。
目玉おやじを生み出してくれてありがとう!!
水木しげる先生!!