歴史好き女子の『おでかけ日和』

史跡や歴史的建造物、寺社仏閣をメインに旅している歴史好き系カメラ女子のブログです。はてなブログ2019.10.14~

第48回 京の夏の旅 初公開!清川八郎演説の寺@京都

最近食欲の秋が到来してしまい、それに負けないように必死で意識してスポーツの秋を実行中です。
今年の秋は、いくつか検定を受ける予定にもしているので、食欲の秋・スポーツの秋・勉強の秋・読書の秋、と秋を満喫しまくりです。笑

さて、そんな秋をとっくの遠に迎えているのに、未だに夏のブログを書いておりますが、多分もう少しなのでお付き合いください。

京の夏の旅初公開!清川八郎が上洛後演説を行った寺

なんと、こちらのお寺、京の夏の旅・・・のみならず、恐らく一般公開はほぼ初めてでした。
壬生寺さんの向かいにある新徳寺さんです。
江戸から京に上洛したばかりの浪士組を集めて、浪士組発案者である清川八郎が江戸に引き返して攘夷活動をする、という旨の演説を行ったことで有名なお寺さんです。

これがきっかけで、近藤勇率いる試衛館道場メンバーや芹沢一派は、将軍の警護を目的として上洛したにも関わらず、その将軍もまだ上洛していないのに江戸へ引き返すことなど出来ない!と、浪士組と袂を別ち、京に留まり、後に新選組になるという、新選組発祥の地と言っても過言ではないような所です。

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私が行った日は、法要があったとかで12時30分からの公開でした。
普段は公開しておらず、全く観光地化していない、檀家さんもいるお寺さんなので、法要などがある時はこの京の夏の旅期間中も1日中非公開になる時もあったようです。
午後からだけでも公開してくれたのでラッキーでした。

今回の京の夏の旅自体、もともと公開の予定はなかったそうですが、壬生寺の方が今年の新選組160年を大々的にしたいからと熱望されて公開が決まったそうです。
ありがとう!壬生寺の方!そして公開を了承してくれた新徳寺の方!

私が住んでいた頃、月に1回、夕方から坐禅をしている時もあって、木の看板が門の所に貼り出されていたのですが、確か平日で、仕事から帰ったら間に合わない時間帯だったので行けたことがありませんでした。
だから、今回入ることができて本当に嬉しかったです。
坐禅もしたかったのですが、それは今はやっていないのかな?どうなのでしょう・・・?

圧巻!元住職が描いた幕末の有名人たち

お寺の本堂に入ると、まず目に飛び込んできたのは沢山の絵でした。

近藤勇
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土方歳三
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清川八郎・勝海舟山岡鉄舟
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坂本龍馬まで!
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とっても上手で力作ばかりなのですが、実はこの絵、全て元住職さんが描いたそうです。え、凄すぎない!?

中も仏様を正面から撮るような失礼がなければOKとのことで、思わず沢山撮影してしまいました。

近藤さんたちの気分で

建物は清川八郎がここで演説したときからほぼ変わっていないそうです。だから、演説を聞いていた近藤さんたちの見ていた景色ってこんな感じだったのかなぁ、なんてついつい妄想が捗りました。
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ちなみに、畳は張り替えてあるものの柱などはそのままで、違いといえば写真の左側の方、欄間より外側(麦わら帽子の方が座っている側)は当時は畳ではなく、板張りだったくらいだそうです。
実際同じ場所にいながらそういう説明を聞けるの、貴重すぎて有り難い機会でした。

ちなみに、奥から詰めてとのことで、張り切ってボランティアさんのお話を聞く気満々でさっさと座りに行った私はここからお話を聞いていました。
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座っていた場所の右側に上で紹介した近藤さんの肖像画があって、ずっと視線を感じていました。笑

出入り口側から。
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人が多くて何が何やらですね。
それだけ新選組や歴史に興味のある方が沢山いて、ここに集ったということですよね。嬉しい反面、やっぱり平日の休みの日に行けば良かったーと若干後悔しました。笑
でも、行けたからOKです!

新徳寺さんのお庭。
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近藤さんたちが見たかは分かりませんが、清川八郎はこの景色を眺めたのではないかな。

新徳寺さんの屋根には猿が2匹いました。
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片方は縁起物の桃を抱えています。
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なんとなく壬生狂言の猿のお面に似ているような・・・?逃げ出して来たのかな?なんて思うと更に可愛く感じてしまいました。

新徳寺さんの御朱印

この日、元住職さんが来られていて、御朱印をいただくことができました。

こちらはその場で御朱印帳に書いていただいたもの。

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こちらは書き置きのみでしたが、新徳寺さんといえば達磨ですよね。
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新春に以前やっていた壬生の寺社仏閣を巡る御朱印のデザインが確か新徳寺さんはこの達磨さんでした。
今回は書き置きとはいえ、全て手書きのもので、一つ一つ達磨さんのお顔や書いてある言葉が違っていて、選ばせてもらえたので、黒目の大きめな凜々しくも優しそうなお顔の達磨さんを選ばせていただきました。

文字は『日出乾坤輝(ひ いでて けんこん かがやく)』と書かれているそうで、『太陽が出て天地が光り輝く』という意味だと日付を入れながら教えてくれました。
御朱印帳に貼って大切にします。

さて、これで私が訪れた京の夏の旅で特別公開していた場所は全てです。
期間が終わってしまっていて行けなかった場所もありましたが、新選組縁で絶対に行きたい!!と思っていた所は全てまわることが出来て、良い夏の思い出になりました。