歴史好き女子の『おでかけ日和』

史跡や歴史的建造物、寺社仏閣をメインに旅している歴史好き系カメラ女子のブログです。はてなブログ2019.10.14~

個性派揃い!?第7回産業お雛さま展

前回紹介した旧野﨑家から少し車を走らせて、もう1つのお雛さま展を見てきました。
こちらは実はやっている事すら知らなくて、旧野﨑家でリーフレットを見つけて面白そうだったので行ってみました。

www.kce-center.org

児島市民交流センターという場所でやっていて、なんと入場無料です。しかも、展示時間は9時~22時と長いので、他の観光を済ませた後でも仕事帰りでも余裕です。

展示スペースに入ってみると、まずはパンダのお雛様がお出迎え。

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よく見たらお内裏様パンダは学生帽を被っているし、着物の生地はデニム。
『産業』と付いている意味がここでやっと分かりました。この辺りの特産である学生服やジーンズ、帆布などの地元企業さんが自分たちの強みを活かしてひな人形を作っているわけですね。

こちらもデニム生地。
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お雛様というか、平安時代の絵巻物って感じですが、オシャレすぎやしませんか!?デニム生地の色で統一されていて、上品で、とても素敵でした。

こちらは、現代のひな人形!?なリカちゃんとその彼氏さん。
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よく見ると2人でアイススケートをしています。おしゃれ可愛い!!
リカちゃんって女の子が一度は憧れる存在ですよね。そのカリスマ性は健在でした。

こちらは…お雛様が思いっきりセーラー服着てる!!笑
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スカート丈長いからスケバンに見えるのは私だけ!?笑
お内裏様も学生帽を被って一見真面目そうに見えるけれど、足下を見るとヤンキーのぶかぶかなズボンに見える。笑
他では見られない衣装のお雛様でした。

近隣の被服系の学校の学生さんの作品もあって、確かこれはその1つだったかな?
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お雛様…ではなさそうですが、ダルマさんがたくさん並んでいて、なんだか演技が良いですよね。

こちらは真田紐を使ったお雛様。
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小さめで、真田紐の色合いと、兎のデザインが可愛い。大きさ的にも是非玄関に飾りたい作品でした。

作品はまだまだたくさんあったのですが、載せきらないのでこれくらいで。
こちらは3/13(日)までやっているそうなので、まだ見に行けるチャンスがありますよ!!

ここ、建物自体も少し不思議でした。
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実は産業お雛様展をしている展示室の天井はこんな感じ。凄い個性派。
この建物、昔は瀬戸大橋の記念館?みたいなものだったらしいです。その名残りかな。外観も心なしか橋のような特徴的な形をしていました。外観も撮っておけば良かったのですが、傘をさしていたので残念です。

久しぶりにひな人形を沢山見る機会に出会えたので来年こそは我が家のひな人形を飾りたいと思っているのですが、来年の今頃この意気込みをまだ持っているかはとっても謎です。笑

第23回 児島雛めぐり『おひなさまの同窓会』

今日まで倉敷市児島で第23回『児島雛めぐり』を開催しています。

www.nozakike.or.jp

こちら、国登録有形文化財の『旧野﨑家住宅別館 治暇堂』の百畳敷の大広間にずらっと様々な時代のお雛様が並ぶという、見ごたえたっぷり圧巻のまさに『お雛様の同窓会』なイベントなのです。

私は数年前に一度行ったことがあったきりだったのですが、ちょうどこの期間中にこちらの方面に行く機会があったので行ってきました。

百畳が狭いと感じてしまうほどにずらっとひな人形が並べられていました。

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まずこれだけ集められるのがすごい。そして、並べるのがすごい。お雛様って私の家にもあって、昔は毎年出して飾っていたのですが、人形や小物が結構多くて飾るのも仕舞うのも結構な手間がかかるので、ここ数年は飾れていません。
それをこの数…いったい何人の人で飾り付けたのでしょう…?しかも沢山のセットがあると、他の雛飾りと小物が混ざらないように細心の注意を払って飾らなければならないわけではないですか。すごい集中力ですよね。
それだけで感心させられます。

我が家のお雛様はこんな御殿のようなところに飾っていなかった気がする!
今、一般的なのは両隣にちらっと見えているお雛様とお内裏様の後ろに屏風があるものですよね…?
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こちらの雛飾りは確か昭和のものだったかな?お雛様にも時代ごとの流行があるのでしょうか。
そういえばとあるニュースで金髪のお雛様を見かけました。これも時代か…。

立派な雛飾りだけでなく、こんな可愛らしいお雛様もいました。
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こちらも年代物ではありそうです。どこかの家で大切に飾られていたものなのでしょうね。

こちらの置物は倉敷市長が着用したものらしです。
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児島は学生服やジーンズを多く作っている繊維の町です。こちらの着物もジーンズ生地で出来ているそうです。

こちらは最早雛壇でもなく、平安貴族が住んでいた建物そのもの!?

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まるで歴史館で当時の結婚式の再現を見ているような気分でした。
これが一番リアルかもしれませんね。

こちらにも立派な御殿が。
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立派すぎて飾るのも片付けておくのも大変そうですね。

つるし雛も沢山ありました。
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密かに昔ちょっと憧れていました。うちにはなかったので。つるし雛。
ちりめん生地で作られた人形が沢山ぶら下がっていて可愛いですよね。

 

さて、歩いてすぐの野﨑家にも行ってきました。
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こちらも数年ぶりでしたが、こんな竹細工の飾り、あったっけ?

野﨑家には4月3日(日)までお雛様が飾られるそうです。
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広いお座敷にお雛様がありました。段差が緩やかなお雛様ですね。珍しい。

こちらは展示室に飾られている明治天皇のお雛様。
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お内裏様が洋装で目新しいですよね。装飾が細かくて間近で見るとすごいです。

こちらはなんと江戸時代、岡山藩主から拝領したという享保雛。
f:id:kurohirame:20220306004717j:image400年くらい前のものかな。着物の色は流石に褪せていますし、お顔に少々日々が入ってしまっていますが、とても大切に保管されていて、とても綺麗な状態で見ることができます。大きさも5歳くらいの子ども…よりも大きいかも?かなりの大きさがあって存在感抜群です。

別館の方は今日までですが、野﨑家本邸の方はまだまだ展示されているようなので、機会があれば行ってみてください。

出雲街道を歩く ~勝間田宿~

お久しぶりです。長らく書けていなかった11月のブログの続きです。

勝負事・合格祈願に持ってこい!?勝つしかない神社

金時さんが祀られている神社から歩いて川を渡り…

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少し広めの川と土手に青春を感じて軽くときめきました。笑
勝手に『金八先生症候群』と呼んでいます。

やって来たのは勝間田神社さんでした。
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この神社、岡山県田郡央町間田にある間田神社ということで、なんと『勝』という文字が4つも登場するなんとも勝負運がもらえそうな神社さんなのです。
私が行ったのは昨年の11月だったので(ブログサボりすぎですね…)近所の親子連れが沢山来ていて、ドングリを拾ったりして境内で遊んでいました。
そんなわけでどう写真を撮っても人が写り込んでしまったので写真は引きのものを載せておきます。
私の従姉妹も絶賛大学受験中のため、鬼気迫る感じで願い事をしてきました。
あとは彼女の努力を信じるとしましょう。

勝間田宿を歩く

勝間田神社を出て、目の前の道が出雲街道です。と、いうわけでここから出雲街道を歩き、宿の一つ、勝間田宿を散策することにしました。
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勝間田神社から少し歩くと、馬つなぎ場跡の柱を発見。
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勝間田宿には常時2頭の馬がいたそうです。

道を少し入った所に下山本陣を発見。
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勝間田宿には参勤交代などに際に大名やお供に人達が泊まる本陣が2つあり、この下山本陣はその1つです。津山藩主専用の本陣として使用されたそうです。下山本陣は、勝間田宿が賑わっていた当時はこのお隣にある真福寺さんと街道に挟まれた広い敷地を有していたそうですが、今は一部を残すのみで街道沿いにはなく、少し道を入らないと見ることはできません。
もう1つの本陣は後から出てくるので、その時に紹介します。
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今残っている建物は下山本陣の一角にあった茶室で、往事の面影を残しており、伝統的な建物として保存されているそうです。

さて、出雲街道に戻り、散策を続けます。
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昔の面影を感じる建物に、竹に模様が彫られた飾りが並んでいました。ライトアップしたら綺麗でしょうね。

その向かい辺りに西洋風の建物を発見。
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こちらは郷土美術館らしです。私が行った日は生憎お休みだったようで、入ることは出来ませんでした。
元々は勝田郡役所として使われていた建物のようで、明治45年に作られたものだそうです。
こういう明治辺りに建てられた西洋風の建物ってそそられますよね。西洋を意識しているから日本らしくないのだけれど、何故か街の雰囲気になじんでいる感じが好きです。
ちなみに、この建物が建てられる前は木村脇本陣という場所だったらしく、勝間田宿にあったもう1つの本陣、木村本陣だけでは宿泊出来ない場合の予備施設として使われていたようです。

こちらには番所跡を発見。
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結構細々とどこに何があったのか示してくれているので有り難いです。
番所は宿場の警備や見張りなどをする役人がいた所です。交番みたいな感じですかね。

少し開けた場所に鯉が泳ぐ池とその上を渡る橋を発見。
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ん…?奥をよく見てみると、あの有名人らしき人影(?)が…

やっぱり!!熊にまたがりお馬の稽古中の金太郎さんでした!!
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故郷の足柄山の方を見ているのでしょうか?
勝央町は金太郎が大人になった坂田金時が亡くなった場所ですが、やっぱり金太郎といえばこの格好ですよね。

すぐ側には出雲街道と勝間田宿の説明書きがありました。
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地図もあり、どこに何があるか分かりやすく示されています。これを写真に収めてこの後の散策の参考にさせてもらいました。

やっともう1つの本陣、木村本陣に辿り着きました。
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こちらの本陣には主に松江藩主や勝山藩主が宿泊していたそうです。
建物は残っておらず、この柱だけがここに本陣があったことを示していました。

足下で金太郎さんと再会です。
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可愛くてこれは踏めない!!笑

出雲街道からまた少し外れて、これまた超有名人の縁の場所へ。
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江戸時代に日本全国を回って測量し、正確な日本地図を作成した伊能忠敬がここ、勝間田宿の庄屋・岡富右衛門宅に宿泊し、ここで天体観測を実施して勝間田の緯度を計測したそうです。その際に出された緯度35.2はほぼ正確というのですから、驚きですよね。

この古い建物は銭屋と言って出雲街道を南北に挟むようにしてあり、街道の素封家(大金持ち)だったそうです。
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確かに立派な建物。財力がなければこんな家建てられるはずがありませんよね。
こちらの北銭屋は劇作家の額田六福という方の生家らしいです。

高札場。

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幕府や領主が決めた法度やお触れを人目に付くよう高く掲げておく場所です。
宿場町のどちらかの端(出入り口)にあるイメージがあるので、勝間田宿はここまでかな。

更に少し歩いた所に当時を思わせる灯籠が残っているとの事だったので、行ってみました。
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道が入り組んだところにあり、今でもある意味ここを行き交う人達を見守ってくれているのかも!?なんて思ってみたり。

やっと勝間田宿の事を簡単にですが書くことができました。
結構街道を歩くの好きで、一時期中山道を真面目に歩いていたこともあったので、コロナが落ち着いたらまた街道歩きもしたいです。