10月某日、倉敷美観地区内にある『星野仙一記念館』に行ってきました。
実は地元なのに行ったことのない場所に1つでした。星野さんが倉敷出身の野球選手であり、名監督であり、その縁で毎年楽天イーグルスが倉敷に来てキャンプをしている事は知っていました。
しかし、何せ私は野球のルールをよく知らず、子どもの頃、授業でやった際もボールが飛んできたらバットで打って線に沿って走って塁を回るくらいの知識しかなく、「ボール球打つな」とか「走るな戻れ」とか味方からよく怒られていたので、苦手意識強めなこともあって、未だに野球はあまり見ません。え、取り敢えずボールを線の間に打ち返したらファウルにならないからいいんじゃいの?相手にバウンドせずに取られたりボール持ってタッチされなければセーフでしょ?と今でも思っています。え、違うの?
星野仙一記念館は倉敷美観地区の真ん中を通る川沿い、倉敷デニムストリートの奥にあります。
ここ、岡山名産のデニムがお手頃価格でも売っていたり、青く染められたデニムソフトやデニム饅が人気で美観地区の中でも比較的人が集まる場所のイメージです。
私も記念館の手前までは来たことがあるのですが…。
このストリートの突き当たりに星野さんの胸像がありました。
そして、この建物の2階が星野仙一記念館です。
階段には大きく『夢』と書かれていました。
星野さんが書かれた字を使って作成されたみたいです。
実は、この記念館、11月末で閉館が決まっていて、行くと記念に星形のワッペン(写真右)をいただけました。
何故閉館かといいますと…星野仙一記念館は星野さんのご友人が作られ、館長をされている記念館で、ご高齢ということと新型コロナウイルス蔓延による度重なる休館のあおりを受けてとのことです。
展示室は個人での記念用に撮影OKでした。ネットへの掲載はNGなのでもちろんここには掲載しません。
感想を簡単に書くと、とても良かったです。特に、最初に受付で勧められたムービーを見たのですが、正直プロ野球チームや日本代表の監督をしている姿をニュースなどで見かけて、それしか知らなかったので、それ以外の活動や数多くの賞を受賞していることなど、改めて凄い人なのだと知ることができました。なかでも、障害のある子どもたちがいる岡山県内の施設に毎年訪れ、障害があってもできる野球を考案して勝つことの大切さを教えたというエピソードは感動でした。また、子どもたちが野球をできる環境を作りたいと晩年まで考え、動かれていたようです。ムービーの中でも「野球に恋した男」といった表現がありましたが、まさにそうだったのだろうなと思いました。それだけ1つのことにのめり込めたなんて、それだけで尊敬できます。
展示は星野さんの野球人生全てがそこにあるのではと思うくらい、簡単に見渡せる空間にぎゅっとまとめられていました。野球の凄い賞(本当に詳しくないので名前が色々出てきて覚えられませんでした)のトロフィーや記念品がずらっとあったり、子ども時代から高校、プロの球団ごとにきれいにまとめて展示されていて、野球がよく分からなくても楽しく見て回れました。
なんとその中には使われることのなかった幻の日本代表監督のシューズも。最後の最後まで野球人生だったのですね。
記念館で売られていたポストカードを何枚か購入してきました。
熱い方だったのだろうなと思わせる言葉の数々が並んでいました。
記念館は一ヶ月足らずで閉館してしまいますが、ここに展示されているものは全て倉敷市に寄贈されるそうで、またどこかで皆が見られるよう展示されるみたいです。
これからも多くの人に見てもらえるようで良かったです。
最後に倉敷美観地区。
この日は平日だったため、あまり多くはありませんでしたが、それでも少しずつ観光客が戻ってきているみたいですね。
また賑わいのある姿に戻って欲しいです。