現在、岡山県立美術館で開催中の特別展『高畑勲展』に行ってきました。
この特別展、本当はもっと前に開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響でずっと延期になっていたのです。
絶対に行きたいと楽しみにしていた特別展だったので、中止ではなく無事に開催されて良かったです。
高畑勲監督が岡山県に縁の深い人ということで、この特別展が岡山で開かれているようで、その他では以前に東京国立近代美術館で開かれたようです。有り難や…。
感染予防対策で、入るには人数制限があり、ばっちりネットで日時予約をしていました。今回行ったのは前期。後期の予約も取っているので、後期に訪れるのも楽しみです。
さて、この日は朝一に予約をしていたため早めに家を出たのですが、思っていた以上に車の渋滞もなくすんなり着いてしまったため、30分くらい外で待ちぼうけしました。笑
張り切りすぎた…。笑
中は基本撮影禁止でした。
高畑勲監督といえば、スタジオジブリ作品『ほたるの墓』や『平成狸合戦ぽんぽこ』、『おもひでぽろぽろ』、そして遺作となった『かぐや姫の物語』などが有名だと思いますが、『アルプスの少女ハイジ』や『母を訪ねて三千里』、『赤毛のアン』のアニメにも携わっているのですよね。
たくさんの拘りや緻密な計画がアニメの一作一作に込められて、造り上げられていく様を垣間見ることができました。手書きの表でテンションの変化を記していたり、見慣れたキャラクターが出来るまでの工程が見られたりと、本当に驚くほどに細部までこだわって計算してアニメって造り上げられているんだなぁ…と。特に高畑さんは拘りが強くて細かそう…。だから繊細なアニメーションができあがっていくのでしょうね。
展示されていたなかで“心の解放”という言葉と、これは前から好きな言葉ですが『赤毛のアン』のポスターに書かれている「楽しもうと決心すれば、たいていいつでも楽しくできるものよ」はやっぱりステキな言葉だなぁと。そして、高畑さん自身がそう思いながら生きておられたのかなぁと思いました。
展示室の中で唯一撮影OKコーナーにはアルプスの少女ハイジのジオラマがありました。
「ペーター!!」
「ハイジー!!」
「ペーター!!」「ハイジー!!」なんて声が聞こえてきそう。笑
この作品を描くために高畑さんたちは実際いアルプスへ取材に行っているのですよね。アルプス行ってみたいなぁ…。
山の下には街があって、記者が動いていました。
カメラを持って行けば良かった…。今回はスマホ撮影なのでアップにするとどうしても画像が悪くなる…。
展示室は時代に沿ってアニメごとに分けられていて、『ほたるの墓』では大きなスクリーンに兄妹の周りでほたるが点滅しているステキな絵が展示されていましたし、『かぐや姫の物語』ではあの世界そのものの色合いが美しかったですし、世界に入り込める工夫がいっぱいでした。
大画面で『アルプスの少女ハイジ』のオープニングを観られたのも嬉しかったです。
高畑さんも演出で参加されているんですよね。あー、かわいい。
売店では色々と購入してしまいました。
まずは美術館や博物館などに行った時、あると大抵買ってしまう図録。
デザインが可愛くて色々買ってしまった…。
中はティーバッグです。『かぐや姫の物語』は桜ほうじ茶、『赤毛のアン』はぶどうティー、『平成狸合戦ぽんぽこ』は栗緑茶、『パンダコパンダ』は笹茶と、作品にぴったりの内容でかなりお気に入りのお土産でした。
購入品を入れてくれた紙袋も可愛すぎでした。
これは嬉しい…。あまり紙袋をとっておく派ではありませんが、これは大切に残しておこうと思います。
朝一で入ったにも関わらず、ついついじっくり見過ぎて長居をしてしまったようで、 美術館を出たときにはお昼前でした。約2時間の滞在…。それでも気持ち的には人数制限をしていることも考えて早く見て回ったつもりでした。
そんなわけで、帰りにうどんのおよべに立ち寄ってランチ。
いつも人気なので入るのが大変ですが、お昼前だったので比較的あっさり入ることができました。
私はとり天おろしとなす餃子を注文。どちらも初めて食べましたが、思っていたよりもとり天のボリュームがあってビックリしました!!
1コか2コうどんの上に乗っているのかと思っていた別皿で来た…!!
思わぬボリュームに食べるのは大変でしたが、うどんは勿論、とり天が美味しすぎて気がついたら全部食べていました。笑
そして思いがけずハマったのがこちら。
来たときは「あれ、餃子…?」と思う見た目でただのナスの天ぷらかと思いましたが、ポン酢を付けて食べてみるとビックリ!!ナスの間に餃子の餡が挟んでありました。
今度は美味しすぎてビックリ!!
ナスにこんな食べ方があったのか…。ここまで美味しいのは出来ませんが、家でも作ってみたいと思います。
今回大満喫した『高畑勲展』ですが、後期もさらに楽しみになりました。今度はカメラを持って行こう…。切実に…。