今年も残すところ10日ほどとなり、また一段と冷え込んできましたね。
寒いのが苦手な私は身体が冬眠したくてたまらないみたいです。
そんななか、先日雪が降る前にと鳥取に遊びに行ってきたので、今回は鳥取の観光地紹介です。
- こんなところにあったんだ!?本格中国庭園『燕趙園』@湯梨浜町
- なぜこんな所に中華庭園?
- 庭園散策
- 中国の芸術的な文字に触れる
- 再び中国庭園へ
- あの月9のロケ地!!懐かしの『西遊記』
- 芸術の中の芸術!!中国の彫刻
- 中国デザインの道の駅と陸橋
こんなところにあったんだ!?本格中国庭園『燕趙園』@湯梨浜町
来年は中国に行きたいなぁ…と何となく淡ーい計画?を立てている私ですが、比較的近くで中国気分を味わえると聞いて行ってみました。
今回は高速道路を走っての車旅です。湯原ICを下りてからしばらく…。
東郷池というとても広い池のそばにいかにも中国らしい建物が見えてきました。
『燕趙園』です。
中国の皇家園林(皇帝所有の庭園)をテーマとした場所で、なんと日本最大の中国庭園だそうです。
最寄り駅の倉吉駅からでも車で10分という立地のため、車で来ないとなかなか大変な場所かもしれません。
『燕趙門』の屋根に乗っている瓦や装飾も細かい!!
色合いも日本とは違っていて、いかにも中国らしい雰囲気。この色、皇帝にしか使えない色の瑠璃瓦を使用しているのだそうです。
期待に胸を躍らせつつ入場しました。
大人1人500円…安い!!
なぜこんな所に中華庭園?
さて、なぜこんな場所にこんな施設があるのかと言いますと、姉妹都市である鳥取県と中国河北省の友好のシンボルとして、1995年(平成7年)に建てられたからだそうです。庭園名は河北省にあった古代の国、燕と趙に因んでいます。
秦の始皇帝が中華統一する前にあった国ですね。
漫画『キングダム』が好きすぎて全巻繰り返し読んでいる私には馴染みの深い名前です。
特に趙は現在漫画で戦のまっただ中ですし、主人公に影響を与えている李牧のいる国でもあります。
庭園散策
園内に入ると、太極拳を教えてくれるインストラクターさんが観光客に教えていました。
中国っぽい…!!
こんなパネルもあったので、ここで簡単に中国史をおさらい。
最初に紹介されているのは秦の始皇帝でした。最近は漫画の政のイメージが強くなってしまっていますが、世界史で習ったときはたしかにこのお顔でしたね。
そして凄いけど暴君と習った覚えあるある…!!
中国の神獣たちもいました。
獅子や龍は対であるのに、鳳凰は1つしかないのは何故でしょう…?確か鳳凰も雄の『鳳』と雌の『凰』で対のはず…。
中国のお庭は日本庭園とは雰囲気が全く違っていました。
中国庭園と名が付く場所には初めて足を踏み入れたかもしれません。
回廊も中国~。
日本の神社にも朱色の回廊があるところもありますが、この色合いは間違いなく中国ですね。
柱には1つ1つ違った絵が描かれていました。
繊細で色合いがとっても綺麗。
園内にはこのような彩画が2000点以あり、1つ1つ本場中国の職人さんが描いたそうです。
日本庭園にも橋はありがちですが、こちらもやっぱり形が全く違う!!
下を船が通れる使用なのかな?
橋の上からは庭園を一望することができました。
よく見ると、橋にはイルミネーションが設置されていました。
どうやら12/21(土)~12/24(火)のクリスマスイブまでクリスマスイベントが開催され、期間限定で夜の中国庭園を楽しむことができるみたいです。
お庭から東郷池を一望。
ここ、湯梨浜町は温泉地として有名らしいので、池の向こう側に見える建物は温泉宿でしょうか。
お庭を一望…。
こうして見るとなんだかこの中国庭園全部が全て自分のものに見えてきました。
中華を統一した秦の始皇帝はこんな気分だったのでしょうか。(絶対違う)
メインの建物を池ごしに。
これだけ本格的な中国庭園、どうやって造ったのかというと、歴代皇帝が造り親しんだ皇家園林方式の中国庭園をそのままに再現するため、設計から資材の調達、加工まで全て中国で行われたそうです。建物は一度仮組したものを解体してから日本に運び、中国人技術者が再度ここに建設したという徹底具合です。
まさに豪華絢爛。『桃源郷』というのがふさわしいかもしれません。
これで天気が良ければ…と思うものの、冬の鳥取にそれを期待するのは難しい話か…。
とある建物を見上げると、彩画でとても綺麗でした。
一瞬でもこの繊細な彩画たちを一気に独り占め。
贅沢です。
こちらは別有洞天(べつゆうどうてん)という洞穴の中です。
この洞穴の中には外界と断絶した凝縮された別の世界があるとされているそうです。
岩に掘られた『福』の文字に沢山の小銭がはめ込まれていました。
確かにここに小銭を入れると福がやってきそう…。
中国の芸術的な文字に触れる
集粋館にやってきました。
出入り口には『魚洗(ゆし)』と呼ばれるものがありました。
漢の時代に使用されていたもので、魚洗にみずを入れた状態で濡れた手で取っ手を擦ると”ウォンウォン”と音が鳴り、水の泡が出てきて魚が4匹口を開けて泡を出しているように見えるそうです。この振動が身体に良いのだとか。
私も挑戦してみましたが、全然鳴りませんでした…。
手を濡らしても摩擦力が足りなかったのかな…?それとも乾燥肌のせいかな…?
建物の中には中国の芸術が展示されていました。
こちらは『花文字』。
花のイラストのように見えますが、よく見るとそれが漢字になっているのです。
読めますか?笑
日本でいう獅子舞のようなかぶり物。
日本のものと似ているけれど色合いやデザインが全然違いますね。
こちらは『龍文字』。
龍の絵で『龍』という漢字が描かれている不思議…。
どうなっているのでしょう?真似できる気がしません…。
中国ごまなどに挑戦できるコーナーもありました。
どれもチャレンジしてみましたが…難しい!!
できる人は結構簡単そうにやっているイメージでしたが、他の挑戦者もやっぱりできなくて諦めていました。
ここでは、毎日決まった時間に中国雑技を見ることができるそうです。
この日は変面をやっていたそうなのですが、時間が合わず断念しました…。
是非見てみたかった…!!次行くことがあればイベントの時間を確認してから行こうと思います。
再び中国庭園へ
思っていたよりもずっと広くて1周するのに時間がかかりました。
そして色々な景色を見ることができました。
ここは梧竹幽園(ごちくゆうえん)と言って、燕趙園の大部分は皇家園林方式によって設計されていますが、この梧竹幽園の部分だけは私家園林方式が採り入れられているそうです。
ここは、中国江南地方の奥ゆかしく上品で緻密な風情をかもし出していて、皇家園林方式の大きな山水と鮮明な対比を構成。ここにある青桐や竹林に霧雨が降るとき、燕趙園の中で最もやさしい情景を作り出してくれるそうですよ。
ちょっと迷路風というか、窓や人が通るところも形が1つ1つ面白くて歩いていて飽きませんでした。
こだわりが凄いですよね。
散策するごとに気分は完全に中国観光でした。
あの月9のロケ地!!懐かしの『西遊記』
2006年にフジテレビ系列で放送された月9『西遊記』のロケにここが使われたそうです。
懐かしい…。13年前のドラマなんですね。私もおそらく一番ドラマを見ていた頃だったので、毎週欠かさず見ていました。なんだかんだで中・高生辺りが一番ドラマに詳しい時期ですよね。
どこでロケをしたか地図にしてくれていました。
わー、実物を見ても全然ドラマの背景が思い出せない…。
そうだったんだー、というくらいの感覚です。かなり前のドラマだから…。
もっとドラマが放送されてすぐ位に行っていたら楽しかったかもしれませんね。
芸術の中の芸術!!中国の彫刻
…とんでもない彫刻がありました。
九頭竜が掘られています。
この前にある椅子に座って皇帝気分を味わおうというコーナーだったのですが、座ってみると後ろからの龍の視線と椅子も彫刻が凄くてそわそわしてしまって…あー、私は皇帝にはなれないなー、と。笑
龍を背中に従えるなんて無理無理。
一部アップで撮ってみました。
細かすぎてどうなってるのでしょう…?
人間業とは思えない…。
その横にあった壺にも龍のデザインが。
凄すぎて逆にわー、すごいー、龍って中国っぽいー、とありきたりな感想しか出てきませんでした。語彙力…!!
中国デザインの道の駅と陸橋
さて、中国庭園を満喫してから、少しお土産も見てみようと道路の反対側にある道の駅へ向かいました。
…一瞬万里の長城…?と思ってしまうこの建造物は実は道路を渡るための歩道橋です。
ちゃんと燕趙園の外も中国の世界観を造り上げていました。
欄干も彫刻がしてあって、とことん拘りがすごい!!
こんなところでも存分に中国気分を味わえて本当に楽しめました。
先ほど挑戦してできなかった中国ごまも売っていたので、買おうかかなり悩んだあげく、今回は他にも目的があったので諦めました…。
そして購入したのはこちら。
杏仁豆腐。大好きなんですよね、杏仁豆腐。
どうしてってくらい美味しいですよね。杏仁豆腐。
中華料理で本場でも味わいたいくらいガチで好きな中華料理は小籠包、焼売、餃子、そして杏仁豆腐です。
そして、鳥取ということで売っていた名探偵コナンのおせんべい。
コナン君やキッドのイラストが刻印されていて、とっても可愛かったので思わず買ってしまいました。笑
小腹が空いたのでコロッケを食べながら次の目的地へ~。
しばらく車で移動して次は鳥取で一番有名な観光スポットへ。
そのお話はまた次回。