昨日は瀬戸内市立美術館で開催中の井上有一展に行って来ました。
『貧』という文字を沢山書いた事で知られている書道家です。
実はこの人の作品が大好きな私。
まさか岡山で見られるとは思っていなかったので、この特別展を知った時から絶対に行くと決めていました(*・ω・*)b♪
ボンド墨や凍墨、練墨と使っている墨も多様で、私は特に凍墨使用の作品が好きだったりします。筆使いや書いている時の息遣いが見ているだけで伝わって来るんです。
そういうのも全て自分で考えて作ってみていたようです。
筆も墨も紙も彼の拘りで作ったり作ってもらったり。だから常に『貧』だったのだとか。
紙からはみ出してしまったら下に敷いていた新聞ごと作品にしてしまうという他の書道家さんの作品では見る事のない様なものが普通に並んでいるんです。
そんな常識に捕われない感覚がいい!!
コンテで殴り書きの様に詩を書いている作品もあるのですが、美術館に設置されていたビデオで見ると、口に出して言いながら本当に殴り書きしているんです。
それでもちゃんと文字が生きればそれが作品、というのが彼の感覚らしいです。
他人に見られてどうとか、そんな事を考えながら書くよりも、彼の様に自分が良いと思うものをとことん追求するというのはずっと大変な事だと思います。
でも、きっとずっと楽しい!!
そんな生き様がちょっと羨ましく感じました(●´ω`●)
彼の作風で一番好きなのは、大きな紙いっぱいに一文字書いてあるもの。
大きな筆って墨を吸うと更に重たくて持つだけでも辛かったりするんですよね。ビデオ映像でもだいぶ年を召した井上さんが筆を墨の入ったバケツから持ち上げる度に唸り声をあげていました。
それを力いっぱい振るって墨を垂らしながら、散らしながら書かれた文字は圧巻の一言。
それがモダンなオレンジ色のライトで照らされた広々とした館内に並んでいるわけですよ。
あの空間にずっと居たかった。
特別展は今日までなのでお近くの方は是非!!
そして夕方からはとある演奏会へ。
二部構成と短い演奏会でしたが、元気を沢山もらいました(●´ω`●)
芸術の秋かと自分にツッコミを入れたくなるくらいに一日で芸術を満喫しました♪
ついでに、今日は今日とて、やっとこさ岡山城を築城しました。
切って貼っての作業は楽しかったのですが…結構大きいんですよ…これ。
どこに飾ろうかと思案中です。