歴史好き女子の『おでかけ日和』

史跡や歴史的建造物、寺社仏閣をメインに旅している歴史好き系カメラ女子のブログです。はてなブログ2019.10.14~

気分は名探偵! 金田一シリーズ撮影の村を歩く

シルバーウィークのとある日、やって来たのは八塔寺ふるさと村でした。

www.city.bizen.okayama.jp

茅葺き屋根の建物が点在し、横溝正史原作の金田一耕助シリーズのドラマで『八つ墓村』や最近では『悪魔の手毬唄』の撮影にも使われた場所です。

そう考えるとものすごい殺人現場…、というか恐ろしい村…。笑

 

まずは八塔寺ふるさと農園へ。

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第一茅葺き屋根の建物発見!!

ここは収穫体験やぶどうの直売などをしているようです。
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私はここでふるさと村の地図をチェックして再び車で移動。この向かい辺りに八塔寺ふるさと館という茅葺きの立派な建物があったのですが、休館中のようで、駐車場も柵がしてあったので入ることができませんでした。残念…。

 

さて、今度こそ車を駐めて八塔寺ふるさと村を散策。

実は金田一シリーズの映画やドラマは色々な人のを観ていますが、どの辺りが使われたとか、どの建物がどれとか、全く分かっていない状態…。
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この茅葺きの建物も使われてそうと思いながら通過。

使っている方がいないのか、手入れが大変だからなのか、痛みが激しそう…。雨漏りとかしていないかな?と勝手に心配に…。

 

丁度稲刈りの時期だったようで、田んぼによっては人が集まって稲刈りの作業をしていました。
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いい感じの田園風景。

この雰囲気が少し昔の田舎って感じで見たかったのです。時期的にイメージぴったりでした。狙い通り!!

 

この坂の雰囲気も好き。

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金田一さんが歩いてここから村に入るところを想像すると、自分が金田一さんになった気分になってドキドキそわそわ。

思わず事件が起きないことを願ってしまいました。笑

 

塔寺ふるさと村民俗資料館へ。
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ここは自由に入って昔の住居の様子を見ることができます。

 

今は使われていなさそうな昔のポストを発見。
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見慣れた四角いポストも良いですが、やっぱりこの形のポストがレトロで好きです。

いつから何故今の形になったのでしょう?

 

塔寺ふるさと村民俗資料館に入るべく裏に回ってみました。
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なんだか不思議な像を発見!!

後で調べてみたら、映画『黒い雨』の撮影でもここが使われたそうで、その時に作られた像らしいです。

 

中に入ってみると、昔の家具が。昭和レトロってこんな感じですかね。
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横溝正史の作品にいかにも出てきそう。まるで映画の世界に入り込んだような気分でした。

 

この足踏み式のオルガン、密かに憧れです。ちょっと触ってみたかったです。
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かやぶき屋根を建物の中から初めて見ました。
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中から見るとこうなっているのですね。すごい。中から見ても茅葺き。

取り替えの時には木の骨組みだけになるのかな?

 

このお地蔵さんは心なしか見たことがある気がします。金田一シリーズのどれかかな?
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道がアスファルトで舗装されていなければ完璧ですね。

 

そして、村を一望出来る高台から。
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ここからの景色もよく映されているイメージがあります。

 

ここは八塔寺国際交流ヴィラ。
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宿泊が出来るみたいで、映画やドラマの撮影もされているそうなので、登場人物の誰かの家になったのはここかな?

 

ここも撮影で使われている日吉神社さん。
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お参りお参り~と思って石段を登ってみたのですが…。

獣よけと思われる柵がありました。開けて拝殿の近くまで行くことができるようでしたが、開け方が分からないという…。

 

と、いうことで柵越しにお参り。
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お参りをし振り返ると、いつの間にやら綺麗な白い猫がいました。

 

私の前を歩いていく白猫。
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しかもチラチラとこちらを振り返りながら階段を下りていくんです。

可愛い…。白い動物を神社で見ると、とても神聖な感じがしますね。

 

階段を下りたところの灯籠でゴロゴロしている白猫。
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すごいサービスショット。笑

この写真だとウインクしているので分かりませんが、この子、なんと目が黄色と青のオッドアイでした。

オッドアイの猫ちゃん、実際に見たのは初めてでした!更に神聖な感じ。
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野生でオッドアイってすごい珍しい気がします。しかも人懐こくて思わず一緒に家に帰る?と聞きたくなる子でした。

 

最近、色々なバージョンの金田一シリーズを見ていたのからか、ここ映画やドラマで出てきそうと思うところが沢山。
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この道とかその脇のお地蔵様とか…。

 

ため池も。
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そう思って来ているからか、雰囲気が凄いですよね。

 

ため池からの村の風景。
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こうやって見ると、かやぶき屋根ばかりではないんですね。

でも、素敵な田舎の田園風景。

 

今年、初めて彼岸花を見た気がする。
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これもまた横溝正史の世界にはとても合う気がする。

つくづく良い季節に来ました。

 

田んぼと茅葺き屋根のコラボレーション。
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思わずシャッターを沢山切ってしまいました。
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ここも道が舗装されていば金田一さんが下駄で走っていそうな雰囲気。
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ちょっと袴に下駄で来れば良かったかな?とか思ってしまいました。

帽子とトランクも必須ですね!笑

 

こちらが八塔寺さん。
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ここも獣よけの柵で入ることが出来ませんでした。

本当にどうやって開けるんだろう…。この柵。

 

塔寺さんの柵の前から。
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どこから見ても本当に雰囲気のある村ですね。

天気も良くて良いロケーション。

 

塔寺さんのすぐ横の高顕寺さん。
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やっとお参りできるところがあった!!!

 

高顕微寺さんから下りたところにあった休憩所には茅葺き屋根の水車が。
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ススキも生えていてこれまた良い雰囲気。

 

ここはかつてそば屋さんだったらしいです。
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こんな雰囲気のところでお蕎麦が食べられたら最高に美味しかったでしょうね。

食べてみたかったなぁ。

 

最初のお地蔵さんのところから。
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やっぱりこんな感じの景色を映像で見たことが気がする…。

 

この建物も1つだけ白くて昔風で雰囲気がありますよね。
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なんか診療所とかに使われていそう。

塔寺ふるさと村の散策で横溝正史の世界にどっぷりはまれた一日でした。

とある事件現場までの寄り道…『八塔寺川ダム』

連休も今日で最後…なぜ休日はこんなにも早く過ぎ去って行くのでしょう。

それだけ全力で楽しんでいるからだと思いたい。笑

 

さて、昨日はふらりとドライブしてきました。目的地はとある事件現場…勿論ドラマの中でのお話です。

何度もそのシリーズのドラマで使われている場所なので、ご存じの方もいらっしゃると思います。そのお話は次回書くので、お楽しみに。

 

今回は、その村までの道中にダムに寄り道したので、そちらをご紹介します。

と、言っても特にダム好きという訳でもなく、本当に寄ってみたというレベルなので何も語れないし説明もできません。

 

私が今回寄ったのは、八塔寺川ダムでした。

www.okayama-kanko.jp

この段階で分かる人には「あ、あそこの村か…」と分かる気がします。笑

 

そもそもダムをまともに見たことが恐らく初めてだったので、このコンクリートの壁にまずおおっという感じでした。

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よく分からないけれど、なんとなくテレビとかで見たような気がするダムっぽい形してる。…当たり前ですね。笑

 

とりあえずダムの上を歩いてみました。
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正直、ダムの上を歩けるものだとすら知らなかったので、驚きです。

あ、でもこの前熊野ダム通ったな…そういえば。逆にほぼ道という認識しか持っていませんでした…。

 

ダムの上から。
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ダムって真ん中辺りから水が出ているイメージなのですが、出てませんでした。

放水?をしていないのかな?水の音はしているのにおかしいな?と思っていたら…

 

こんな所から水が流れていました。
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ダムって派手に真ん中から放水するだけではないのですね。

1つ勉強になりました。

 

ダムからの眺め。
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ここまで結構山道を走ってきた自覚はありましたが、それでも自然に囲まれていい感じだなぁとのんびり。

下からだとダムの全貌がよく見えそうですね。その代わりそり立つ壁感が強くて進撃の巨人?みたいな印象かも。

気になりつつ、この後の為の体力温存のため今回はここまでにしました。

 

こちらがダム湖
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細長いから湖というか川にも見えますよね。

 

ダム湖側の壁。
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ダムに関して無知すぎて…。今の水位は水が多い…ことはない気がしますが普通なのか少ないのか全く分かりません。

 

ちなみに、ここにはダムカードというものがあるそうですが、現在は感染予防の為配布を中止しているそうです。こんな事にまで影響があるのですね。

ダムカード集めておられる方は訪問の際お気を付けて!

 

ダムの横には石彫公園という広場のようなところがありました。
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ストーンヘンジのイメージかな?

知らないなりに楽しめたダム訪問でした。

鞆の浦の町並みと歴史旅

嬉しい嬉しい連休の到来ですね!

私は昨日の午前中までお仕事でしたが…それでも3連休。

仕事柄、相変わらず遠出は難しいですが、それでもお休みは嬉しくてワクワクしてしまいます。

 

さて、のんびり書いてきた鞆の浦旅も今回でラストです。

 鞆の浦の町並み散策

 鞆の浦といえばこの光景…と私が思っている辺りにやってきました。

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船着き場の向こうに石灯籠といろは丸展示館。鞆の浦に来た!!という感じがします。

 

古い建物の間の石畳の道もレトロで雰囲気がありますよね。
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右の方にちらっと写っている町名の看板を何カ所かで見かけて、そのたびに『仁丹』と書いてあるのが密かにずっと気になっていました。

 

太田家住宅にも行ってみました。

tomonoura.life
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太田家住宅は、鞆の浦で有名な保命酒の製造・販売をして財をなした、重要文化財にもなっている立派なお宅です。

幕末には『八月十八日の政変』により7人の公家が京から追放された『七卿落ち』で長州に落ち延びる際にここに5人の公家が立ち寄ったと言われています。

 

私も立ち寄り…と思ったら、この日はお休みでした。
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新型コロナウイルスの感染予防のため、今は休日しか開館していないようです。

今はどこに行くにも開館状況を要チェックですね。

 

諦めていろは丸展示館へ…と思ったらそちらも平日はお休みのようでした。

以前に行った事があるからいいけど…なんか残念…。

でも、晴れていたから石灯籠がよく映えました。
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今、鞆の浦に行くなら断然休日ですね。

鞆の浦を一望!医王寺さんへ

 ゼーゼーと息を切らしながらなんとかここまで登ってきました。
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この高台にある医王寺さんは、鞆の浦が一望できるスポットです。
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ここから更に上、太子殿まで登ると更に絶景。

国立公園第一号記念で1939年に発行された切手の写真はそこから撮影されており、今でもその景色を見ることができるのですが、医王寺から583段もの石段を更に登らなければならず、断念…。

この日は暑すぎて、断念ばかりしていた気がする…。自分の貧弱さと日差しへの弱さを呪うばかりです。

もっと涼しくなってからここもリベンジです。

不思議スポット!?平賀源内生祠

 医王寺を出て、少し階段を下りたところにちょっと不思議なスポットがあります。
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それが、平賀源内生祠。
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『生祠』というものを最初よく理解していなくて、平賀源内が生まれた場所ってこと?でも平賀源内は讃岐出身だったような…?と思いながら気になったので行ってみました。
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こちらがその生祠です。

どうやら、平賀源内が諸国を遍歴し、鞆の浦にやって来たときに源内焼の製法を伝え、土の神、かまどの神、平賀源内大明神を三荒神として祀るように言い残して去って行ったようです。まだ生きている時に祀られたから『生祠』というそうです。

自分で自分を祀るようになんて言う人も面白いですが、それを本当に祀るというのも面白いですよね。

聞いたことがなかった生祠ですが、日本にはどれくらいあるのでしょう?気になります。

福山市鞆の浦歴史民俗資料館

 一旦街中に戻ってきました。
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昔ながらの建物に暖簾と氷の文字がぶら下がっているの、雰囲気があっていいですよね。

ノスタルジー

 

またまたゼーゼー言いながら少々高台にやって来ました。
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今思えば、この日は無理とか言って諦めながらも結構坂を登ったり下りたりしましたね。

この高台にあるのは、福山市鞆の浦歴史民俗資料館です。

元々ここには鞆城があり、足利義昭が京を追われてここに滞在、毛利氏の庇護下で『鞆幕府』を作った場所でもあります。

大河ドラマ麒麟がくる』でもそのうち出てくるかもしれない要チェックな場所ですね。

www.tomo-rekimin.org

折角来たならこの辺りの歴史を知りたいと思いまして。

館内は写真NGだったのでありませんが、私行った時はちょうど企画展『八朔の馬』が開催されていました。

鞆では旧暦の8月1日(朔日)に、初めての男児が生まれると木製の白い馬と台が作られ、町中を引きまわして健やかな成長を祝ったそうです。これは鞆独自の文化で、江戸時代から昭和初期まで行われていたとか。
今回は江戸時代から昭和初期の「八朔の馬」や江戸時代の古文書、他地域に残る八朔の行事が紹介されていました。

 

唯一撮影OKだった展示。

地下…と言っても車庫のようなところで建物の外から入って見るスタイルでした。
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そこに展示されていた漁船。

ちょっとここらで史跡巡り

 この日はなんとなく満足して、あとは少し散策しようということで、ふらふらと歩いてまわってみました。

 

まずは旧魚屋萬蔵宅。
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www.shiomachi-hotel.com

現在はオシャレなホテルになっています。食事もできるので、いつかは入ってみたい所です。この日はバテすぎて食欲がなかったので入りませんでした…。

 

建物の脇にひっそりと石碑も建っていました。
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石碑見つけるの大好きマンです。笑

いろは丸事件については前のブログで書いているので、割愛します。

 

またまた階段を少し登って今度は圓福寺さんへ。

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本当に疲れた疲れたと言いながらこの日はよく登りました。と、いうか思っていた以上に鞆の浦、坂多過ぎ。笑
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ここは、元大可島城の跡地で、お寺は元々別の場所にあったのを移転したそうです。

大可島城は、鎌倉末期から南北朝時代に築かれたといわれているお城で、先ほど行った鞆城にいた足利義昭の保護のため、因島村上亮康が居城したとか。
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この辺りの海を仕切った村上水軍がここを拠点にしたというのは何となく納得です。

なぜなら、海を見張るには絶好の場所だから。
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この前のブログでも紹介した仙酔島もよく見えます。

 

江戸時代には朝鮮通信士が来日した際の上官の常宿として使われたり、いろは丸事件の談判の際、紀州藩側の宿舎としても使用されたそうです。

 

石段を下りていると、のんびりくつろぎ中の猫に遭遇。
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近くを通っても写真を撮っても全然警戒しませんでした。この辺りの人たちや観光客にかわいがられているんだろうなぁ。

 

最後の目的地に行こうと歩いていたら、龍馬さんの石像を発見しました。
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バックがバックだから…強い!!なんか龍馬さんが従えている感。笑

 

そして、最後の目的地は…ある程度覚悟していましたがやっぱり休館していました。あぁぁ…。
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ちなみに、ここは坂本龍馬が潜伏していた桝屋清右衛門宅です。

www.masuya-seiemontaku.com

龍馬さんが潜伏していた屋根裏などを見学することができます。ここも過去に入ったことがあり、以前にブログで紹介したこともあるので、気になる方は#広島旅のカテゴリで遡ってみてください。