歴史好き女子の『おでかけ日和』

史跡や歴史的建造物、寺社仏閣をメインに旅している歴史好き系カメラ女子のブログです。はてなブログ2019.10.14~

1000枚限定! 岡山城の烏城な御城印

昨日に引き続き、鞆の浦旅ブログを休止してタイムリーなお話を書いていきます。

 

実は、昨日行ったのは備前長船刀剣博物館だけではなかったのです。

9月6日から1000枚限定で素敵なデザインの御城印を岡山城でいただけると偶然お出かけする前日にツイッターで情報を仕入れ…時間もあったのでまだいただけるかな?とそわそわしながら行ってきました。

 

久しぶりの岡山城

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鉄筋コンクリートでの再建なのが少し残念ですが、黒と白、そして金のシャチホコという組み合わせがかなりお気に入りです。

 

折角来たので中も見学したのですが、何度も来ている&残念ながらゆっくりする時間は長船の予約時間の都合上なかったので写真は撮っておりません…。

気になる方は過去のブログを見てみてください。と、いうか行ってみてください。笑

結構展示もしっかりあるし、体験コーナーは今は出来なさそうなものもありましたが、衣装を着たり刀や火縄銃を持って写真を撮ったり備前焼体験が出来たりといろいろ楽しめちゃいます。

名探偵コナン』好きさんはコナンくんがアニメの中で食べたパフェをぜひ。

 

さて、今回ここを訪れた一番の目的はこちら。
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凄くないですか!?

もっと分かりやすいところで撮れば良かったのですが…と、いうか岡山城の前で撮れば良かったですね。

時間を気にしすぎて頭が回りませんでした。

この御城印、黒の紙に金字で『登城記念 岡山城』と書かれており、白いところはなんと切り絵です。

こんなの初めて見ました!!

岡山城と歴代城主の家紋が描かれています。

ツイッターで本当にたまたま見て、一目惚れしてどうしても欲しかったのです。

ゲットできて幸せでした。

 

ちなみに、こちらが通常の御城印。
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こちらも歴代城主の家紋が描かれていて素敵でしょう?

ちなみに、限定御城印は1枚1000円、通常御城印は1枚300円でした。

 

これは全員にもらえるのか分かりませんが、御城印をいただくと、岡山限定の桃太郎お茶犬のストラップがもらえました。

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可愛いいいいい!!!

一時期すごくハマっていて、お茶犬欲しさにコンビニでお茶を買っていた時期があったのでとっても嬉しかったです。

恐らくこの土日もいただけるのではないかと思うのですが、何せ数量限定なのでいただきたい方はお早めに!!

 

今日は短めですが、このへんで。次回から鞆の浦旅ブログに戻ります。

今日から開催!テーマ展『刃文-千変万化の美-』 特別陳列 国宝『太刀 無銘一文字(山鳥毛)』

今日、9月10日(木)~10月4日(日)まで、備前長船刀剣博物館で開催されているテーマ展『刃文-千変万化の美-』 特別陳列 国宝『太刀 無銘一文字(山鳥毛)』が開催されています。

www.city.setouchi.lg.jp

 

そして、その初日になんと行ってきました!!

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一緒に行こうと言っていた友達と共に休みが取れたうえに予約も初日を無事にゲット。

ずっと楽しみで仕方がありませんでした。

特別展って意外と初日は平日でなかなか行けなかったりするのですが、今回はとってもラッキーでした。

 

博物館前では刀剣乱舞のキャラクターの山鳥毛さんがお出迎えしてくれました。
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並んで撮らせてもらったら、160㎝ジャストの身長の私が山鳥毛さんの脇くらいだった…。おおき…大きいね!?山鳥毛さん!!

 

書き下ろしイラストも展示してありました。
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美しい…。

 

刀剣乱舞のアプリを使って一文字を並べてみました。笑
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パンツの裾がおそろい可愛い…。

刀剣乱舞を知らない方へ、左から南泉一文字、山鳥毛、日光一文字です。彼らは一応付喪神という設定らしい。

ここまで見るとすごいゲーマーのように見えますが、私がやっているゲームって全部スマホゲームの上に刀剣乱舞ポケモンGoしか入っていないのです。

刀剣乱舞を始めたきっかけは元々刀好きなのと、友達からの「沖田総司の刀を最初に選べるよ」という殺し文句からでした。笑

 

今回は完全予約制で、指定された時間に行き、一人ずつ機械の前に立って検温してから少しずつ間隔を空けて入るというスタイルでした。

 

有り難いことに館内も撮影OK。

テーマが刃文ということで、特徴的な刃文の刀がずらりと並び、説明書きにも刃のこの辺りがこの刃文といった形で図に示してくれていたので、実際の刀を見ても自分でこの辺りのこの刃文が簾刃だな、とか、足だな、とか分かった気がしました。

えぇ、気がしただけで、きっと先にその図を見たおかげです。

たまに図を見ても、え、これは足じゃないの?とか箱じゃないの?とか、え、ここだけがそうなの?全体じゃなくて?みたいな感じでクエスチョンマークが飛び交うこともしばしばありました。

同じ時間に入れる人数は限られているものの、間隔を空けながら後ろから来る日とのことも考えてあまり一カ所にとどまることは憚られていつもより早め早めに見て回る形になりましたが、今回もとても勉強になる素敵なテーマ展でした。

 

最後の最後に登場したのが国宝『山鳥毛』です。
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今日訪れた備前長船刀剣博物館では初めましてでしたが、実は岡山県立博物館で展示されていた際に、何度か見に行っていたので初めましてではありませんでした。

鎺のすぐ辺りに結構大きな刃こぼれがあるのがいつも気になる…。

そして写真でも分かるくらいに刃文は派手な乱れ刃。こういう派手な刃文の刀って観賞用に造られているイメージが強いのですが、先ほども言ったとおり刃こぼれがあるということは実際に使われたということですよね。

いつ、どんな戦いで使われたのか、戦国時代にはあまり詳しくない私には分からないからこそ気になるところです。

 

山鳥毛の展示スペース前にはこんなパンフレットが設置してあり、自由にもらって帰ることができました。
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里帰りプロジェクトでやっとの思いで生まれ故郷の長船に山鳥毛を連れ帰っただけあって、やる気が違う…!!

子ども用にふりがな付のものも用意されていました。

 

簡単に…『山鳥毛』は鎌倉中期に作られた福岡一文字派の最高傑作と言われている刀です。山鳥毛という号(名前みたいなもの)は刃文が華やかでまるで山鳥の羽毛に似ていることから呼ばれるようになったとかなんとか…。これは諸説あるみたいです。

所有者として有名なのは戦国武将の上杉謙信です。

武田信玄の侵攻で所領を失った長尾憲景から謙信に贈られたそうです。そこからさらに養子の上杉景勝に引き継がれました。景勝は謙信所蔵の刀の中から特に名刀を選び『上杉景勝自筆腰物目録』を作成し、その中でも特に優れたものを十口選びました。その中に山鳥毛は含まれているのだとか。

あの上杉謙信が持っていた刀なら名刀揃いだったと思われます。その中でも名刀として名を連ねた山鳥毛。どれだけ当時から凄い刀だったかが伺い知れますね。

 

館内を堪能して外に出ると、長船駅とこの博物館を行き来しているシャトルバスがちょうど停まっていました。

よく見ると…『ラブ♥山鳥毛』という文字が。
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思わず撮っちゃいますよね。笑

 

お土産コーナーには岡山名産のマスカットパフェがあり、食べてみました。
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マスカット新鮮ー!少し塩味のあるアイスが美味しい。そして、お店の人が嬉しそうに教えてくれたコーンフレークの代わりに入れられたバウムクーヘン…美味しすぎて思わず天才か!と言ってしまうレベルでした。

 

お土産も色々買ってしまいました。笑
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山鳥毛のクリアファイル。

 

こちらは別の山鳥毛のクリアファイル。
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そして色々なところでたまに見かける刀剣羊羹。
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今日は刀剣の里ということもあって流石に置いてある種類が豊富でした。

その中から選びに選んでこの8つを購入。山鳥毛は外せませんよね!どれもデザインが可愛い。

 

夕方から一緒に行っていた友達が別の用事があるということで結構駆け足ではありましたが、かなり堪能できました。

10月4日までの展示なので、予約が必要ですがまだ空きはあるの…かな?

機会があればぜひ行ってみてくださいね!

 

予約は備前長船刀剣博物館のHPから。

瀬戸内海の絶景を拝みに 『阿伏兎観音』

昨日のブログとは打って変わって今日は海辺の絶景スポットです。

この日はあくまで広島県の東部、福山市辺りを巡っていたのですが、広島県にある海の絶景は厳島神社だけではありませんでした!

 阿伏兎観音とは

 私が向かったのは阿伏兎観音と呼ばれるお寺さんでした。

本当の名前を『磐台寺(ばんだいじ)』さんと言うそうです。瀬戸内海に面する阿伏兎岬にあるので阿伏兎観音と呼ばれ、この名前が有名になっているみたいですね。

ちなみに『阿伏兎』と書いて〝あぶと〟と読みます。

www.hiroshima-kankou.com

正暦3年(992年)に 花山法皇によって石造十一面観音像が本尊に祀られ、付近の航海の安全を祈願するために創建されました。海の近くの寺社仏閣あるあるですが、こちらも例に漏れず航海の安全祈願で建てられたものだったのですね。
しかし、元暦2年(1185年) の源平合戦治承・寿永の乱)によって被害を受け荒廃。
その後鞆の浦の漁師さんによって石造十一面観音像が再び安置され、元亀元年(1570年) 毛利輝元が堂を再建し整備しました。

お、昨日のブログにも出てきましたね。毛利輝元
平成16年(2004年)の台風被害では、復旧修理工事を実施し、金箔で飾られた軒丸瓦や屋根からは『天正17年』(1589年)と記載された豪華な瓦が見つかったそうです。

 

あの浮世絵師として有名な歌川広重もこの観音堂の美しさに感銘を受け、『六十余州名所図会』に作品を遺していますし、尾道疎開していた志賀直哉の小説『暗夜行路』にも登場してきます。

 

ちなみに、後ほど写真もちらっと載せますが、安産祈願や子授けなどの御利益もあるそうで、別名『おっぱい観音』という呼び方もあるそうです。

いざ、阿伏兎観音へ

駐車場に車を駐めて、歩いてお寺に向かっている間は途中からずーっと海沿い。潮の香りとそれを乗せてくる風がなんとも気持ちよかったです。

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8月も終わりだというのに本当に暑くて、日差しを遮ってくれるものもなかったので、海が本当に癒やしでした。

 

お寺に入る前にお江戸な感じの境内図を発見!!
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拝観料100円をおさめ、いざ阿伏兎観音へ。

御朱印帳は拝観料を納めた時に一緒に預けました。帰るまでに書いておいてくれるパターンのようです。

 

こちらは本堂…ではなく客殿です。
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こちらもとても古い建物のようで、元亀年間(1570~1573年)に毛利輝元によって観音堂と一緒に再建されたものだそうです。

そのためか、この客殿と観音堂室町時代の建築様式が色濃く出ているようです。

 

さぁ、いよいよ奥にある階段から観音堂へと登ります。
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絶景!阿伏兎観音堂からの景色

朱塗りの柱で囲われた階段をせっせと登ります。
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途中で観音堂をちらっ
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今からあそこに登ると思うとワクワク半分、その下の崖を見てビクビク半分…。

正直、こんな場所に建っていて崩れたりしないかとか、すっとこどっこいな私が登って誤って落ちないかとか、変な想像をかき立てられました。

 

そんな不安を抱えつつ…いざ登ってみると恐怖などどこへやら、感動でテンションがギュンっと上がりました。
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高所恐怖症の方にはかなりきついかもしれませんが、高所平気人間には感動しかなかったです。

 

先ほどちらっと説明した『おっぱい観音』という別名に納得がいく瞬間。
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奉納されているたくさんの絵馬には見事なおっぱいが。

 

あえて何かを写真の中に入れようとしないと、本当に見渡す限り海でした。
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目の前に遮る物がなく海だから、海の上に浮いているような錯覚に陥るレベルで海しかない!

海を独り占めー!瀬戸内海は私の物ー!状態 笑

 

でも、調子に乗って柵に近づきすぎると真下はとんでもない崖。
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ひー!!唐突に現実に引き戻されました。

 

ちなみに、この柵、高さはこのくらい。
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短足な私の膝くらいはあるかな?という低さでした。

立ちくらみなど起こそうものなら命取りになりそうなレベル…。高所恐怖症には絶対オススメ出来ません。

 

とはいえ、一応ぐるっと柵が囲ってくれていたので、危険なことをしなければ大丈夫だとは思います。
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木造だから海風にさらされて朱色が色あせた感じがまた時代を感じさせて良いですよね。

特等席過ぎるこの場所で体操座りしてずっと海を眺めていたいような、そんな場所でした。

足摺さんから観音堂を拝む

観音堂を下り、観音堂の足下を海の方へ歩いて観音堂からの写真でもちらっと写っていた足摺さんへやってきました。
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折角すごい場所に建っているのに、観音堂にいたのでは観音堂の全景が見えませんよね。

ここからなら見えるのです!!

 

じゃーん!!
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ここから見ると足下にあるあの洞窟のようなくぼみ!!今にも崩れそうで恐怖再び!!

登る前にもちらっと見えていましたが、正直ここまでとは思っていませんでした。

改めて凄い場所に建てたものですね。

歌川広重が絵を描く際に選んだ景色もここからのものかな。広重と同じ景色を今見ている…なんて感動しつつ、同じものを見てもあんな絵は描けない自分の才能のなさをぼやきつつ…笑

歌川広重の描いた観音堂、気になる方はWikipedianにも載っていたので検索すればすぐに出てくると思います。調べてみてくださいね。

 

阿伏兎観音を後にする前に預けていた御朱印帳を受け取りました。

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 御朱印はこんな感じ。

楽しそうな筆運びの可愛らしい文字が並んだステキな御朱印でした。

 

さて、明日はとある場所にお出かけ予定があるので、広島東部の旅ブログは一旦お休みして、別のお話を少し挟みます。